お世辞・次元

上手いお世辞なんて言わない。

他人を評価する時、
嘘は吐きたくない。
できるだけ、思った通りに伝える。

でも、時には多少、
嘘を吐いてしまう。
それはお世辞と取られる。

だから。
お世辞はお世辞でも下手なお世辞を。
お世辞は嫌だと言いつつ、
実際ずばり下手だと言われると、
それは酷いと叫ぶ人に、
嫌みの如く下手なお世辞を。
その後、どう転ぶかは私の知るところではない。

上手いお世辞なんて言いたくない。



最早、
次元が違うのだと
気付かされた。

わたしは子供で、
あなたは大人。
そこからして、組み合わさることがないと明確。

その程度で恐ろしいなどというあなた。
どこが恐ろしいのか、
子供のわたしにはてんで分かりゃしないのです。

そんなのちっとも恐ろしくない。
もっと……もっと、恐ろしいものが、
日本中の子供達の中にも存在するのに。

わたしはそちらのほうが、
何倍も恐ろしい。怖い。
立ち向かえないから。


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